人間関係でストレスを抱えやすいHSPの気質

「気持ちの切り替えがうまくいかない」「人から言われた言葉がずっと頭から離れない」といったことに心当たりはありませんか。該当するとしたら、もしかするとあなたはHSPという気質を持っているかもしれません。

HSPは病気ではありませんが、気持ちの切り替えが苦手なため、人間関係でストレスを抱えやすいという特徴があります。HSPの人は繊細な気質のため、他の人から欠点やミスを指摘されたり、注意を受けると、自分の全人格を否定されたように感じてしまいます。つまり、人の些細な言葉に大きく傷つく性質を持っているのです。そしてネガティブな気持ちになったら、それをずっと引きずってしまいがちです。

一般的に、気持ちを切り替えるには、ドライブやカラオケ、読書や動画鑑賞など自分の好きなことをするのが良いといわれてます。ただ、いつまでもネガティブな感情が頭から離れないとなれば、こうしたその場限りのストレス発散ではあまり意味がありません。

職場に行くのが本当に嫌になったり、体調も崩すようになったりするなら、その環境を変えるしかありません。日常にも害を及ぼすほどに負担になっているならば、ぜひ上司に相談しましょう。部署や業務を変えてくれるかもしれません。

それでも改善しなかったり、あるいは環境を変えるのが難しい場合は、迷わず精神科や心療内科を受診し、専門家に相談しましょう。気持ちの切り替えが難しいHSPの人は、ストレスを溜め込んで適応障害やうつ病になる可能性が高いため、早めに医療機関を受診してください。場合によっては、会社を辞めてしっかりと距離を置いた方が良い場合もあります。